やせたかなしい
「やなせたかし」と言えば国民的アニメ(絵本)である「アンパンマン」の作者として有名だが、今や国民的絵本作家の名前としてではなく、「やせたかなしい」に通ずるネットミームとしての方が有名となった。
例えばこれは北海道の地方ニュース。「餌の不足により、北海道のヒグマがやせたかなしい姿で目撃された。」に対して「やなせたかしな姿?!」とか、「やなせたかしい姿?」などと揶揄するものである。
この「やなせたかし」には「やせたかなしい」のほか、違うアレンジもあって、それは「やせたなしかし」と「せやなたしかに」というもの。「やせたなしかし」はおそらく横山やすしのイメージ、「せやなたしかに」は、大阪人が嫌うニセ関西弁だろう。
ほかに有名なところでは、えなりかずき→かなりえずき、ビートたけし→ビールだけしか、クソワロタw→クワタソロwなどがあるらしい。私が好きなのは、ダントツで、おちこんでる→おちんこでる である。チンコが入っている上、落ち込んでいる→おチンコ出るという落差がいい。
プロ猿ファー「ゴル」
また、一字入れ替えるという言葉遊び?があって、これの私のベストは「プロゴルファー猿」→「プロ猿ファーゴル」だが、こちらはまだネットなどでも、「やせたかなしい」ほどの盛り上がりはない。
自分でもオリジナルをいくつかやってみるのだが、「プロ猿ファーゴル」ほどのいい奴ができない。「てつこのへや(徹子の部屋)」→「へつこのてや」とか、「マツコ・デラックス」→「デツコ・マラックス」など、いくらでもできるのだが、どうもパンチ力がない。
大谷翔平(おおたに しょうへい)→小谷横柄(しょうたに おうへい)なんてのは、大谷が小さくなって、全く逆の人格「横柄」になるというのは上手いには上手いが、これではねずっちが整えたのと同じで「上手いが面白くない」。
石破茂(いしば しげる)→石毛縛る(いしげ しばる)は風刺が効いているようで効いてないし、つまんない。やはり「プロ猿ファーゴル」ほどの語感の良さのある名作が出ない限りは流行らないだろう。
都々逸(どどいつ)
言葉遊びではなく、どっちかというと大喜利になるが、「面白い忍者ハットリくんのタイトルを考えよう」みたいなスレで「拙者がお尻の穴でポッキーゲームをしようとさえ言わなければ、こんな大惨事にはならなかったでござる。の巻」というのがあって、これは3日ほど笑った。
大喜利と言えば歌丸師匠が言っていた「一度でいいから見てみたい。女房がへそくり隠すとこ。」なんてのは、今の若い人には分からないんだろうなぁ。これは俳句や川柳、短歌とは違う「都々逸(どどいつ)」というやつらしい。
基本的には7・7・7・5の定型詩で、美しい女性を表す「立てば芍薬(しゃくやく) 座れば牡丹(ぼたん) 歩く姿は百合の花」というのも、有名な都々逸だ。「散切り頭を叩いてれば、文明開化の音がする」というのも、この7・7・7・5の節になっている。
1983年の紅白歌合戦でサザンオールスターズが歌った「東京シャッフル」も歌詞が7・7・7・5の都々逸調の歌詞になっている。
【恋の花咲く ロマンの都 女ばかりに 気もそぞろ 夢もほころぶ 小意気なジルバ 君と銀座の キャフェテラス】う~ん、何だかいいリズムになっていると思ったら、そういうことだったのか。言葉遊びが好きな桑田圭祐らしい歌詞である。


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