マクガフィン
随分昔の話になるが、ある日ネットで何かを調べていると、「マクガフィン」という聞いたことの無い言葉にたどり着いた。昔なら広辞苑とか大辞林で調べるのだろうが、当然、今は「Wikipedia」である。タダだしね。
ただ、「Wikipedia」は嘘(というか間違い)を書いてあることも多く、エガちゃんねるでも「【2:50本当の由来は?】江頭のWikipediaを修正」という回でWikipediaの間違いを指摘し修正しているような動画もあるように、大スポほどではないにしても信頼性は低い。
例えば、江頭2:50のwikipediaに「大川興業の筆頭株主である」と書いてあったがこれは全くの間違いで、実際は筆頭どころか株すら持っていないらしい。(既に修正済)
それを踏まえて「マクガフィン」をWikipediaで調べてみると、「小説や映画において、登場人物への動機付けや話を進めるために使われる道具・物・人物などで、登場人物にとってもドラマにとっても重要であるが、代替の効くもの」とある。
重要な要素であり、それを主題に話が進められるにも拘わらず、代わりが効く何でもいいものという不思議なものであるが、これは例を言うと分かりやすい。
何でもいい
例えばスパイ映画における「重要書類」などがそれで、その書類やマイクロチップを巡って、スパイが命を狙われたり、ハニートラップに遭ったり、飛行機から飛び降りたりという活劇が描かれる。
この時、その「重要書類」の奪い合いが話を主題であるのだが、これは実は何でもよく、その内容がどうでもいいだけでなく、書類でも写真でもデータでも何でもいい。その奪い合う争いが面白ければそれでいいということ。
映画の巨匠ヒッチコックがこの「マクガフィン」に言及していることが多く、「シナリオライターやプロデューサーはそんな「マクガフィン」である小道具にリアリティを求めるが、マクガフィンに過ぎないものに観客が気を取られすぎるとそれに続くサスペンスに集中ができない。だから、マクガフィンについては軽く触れるだけで良い。」と言っている。
ここで漫画で考えてみると、これはどこかのネットにも書いてあったが、ワン・ピースにおける「ワン・ピース」もマクガフィンであって、何かと色々言われているが、これは本当は「なんでもいい」というもの。
実はそれほど・・・
確かに「ワン・ピース」についてはまだ謎とされているのに、人物造形や話の内容から、現時点で既に相当な人気がある訳だから、「ワン・ピース」が何かとは関係のないところで人気を得ている訳だ。
しかし、いずれはこの「ワン・ピース」が何であったかは、最後には明かされるだろうし触れない訳にはいかないだろう。ここが長期連載漫画のひとつのジレンマであり、障壁である。
これは名探偵コナンも同じことであり、既に十分な人気も出たし、読者も今まで十分に楽しんできているから、もう満足だと思うのだが、コナンの「マクガフィン」である黒幕が誰であるか、これを避けて通る訳にはいかない。
恐らく、どちらの漫画も作者はラストを用意しているはずだが、どんなラストにしても全員を満足させるのは難しいだろう。ちなみに、私は両方とも読んだことはあるのだが、それほど好きでもないので、気にしてはいない。


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