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パチスロの3号機(裏モノ)の話

パチスロ

裏モノが嫌い

私はパチスロの裏モノが嫌いだった。法や規則に反しているからというのもあるが、一番の理由は「スペックがよく分からない」からである。それとなく確率であったりフラグ放出のシステムは噂で聞いているが、もちろん公式に公開されたものは無く、正確な数字は分からない。

よって台の正確なスペックが分からないから「情報を知ってないと知っている人と比べて損をしてそう」だし、「当たってもその理由がはっきりと分からないので気持ちよくない」ことになる。天井を知っているのと知らないのでは全然違うし、連チャンした理由も分からないと「65535分の1」をひいた!とか、そういう凄さがピンとこない。

それで裏モノは嫌いだったし避けていたから、3号機の裏モノ全盛期でさえ裏モノはほとんど打っていない。もちろん、パチ仲間は喜び勇んで毎日裏モノを打ちに行っており、次の日には何連したとか幾ら勝ったとかと言っては嬉しそうに話していた。私は「羨ましい」のが半分と「それは邪道やろ」が半分という複雑な気持ちで聞いていたが、やっぱり一緒に打ちに行こうとは思わなかった。

新築に並ぶ

そんな私がとうとう裏モノを打つ時が来た。というか、これは不可抗力であって自ら選んで打った訳ではない。というと、知らずに打ったところ裏モノであることが判明したのか?と思われるかもしれないが、そうではない。なので厳密に言うと不可抗力ではないのだが。

正確な時期は忘れたが、30年以上前の1990年代だったと思う。まだまだパチンコ業界が華やかで「新装」(台の入れ替え)などは、ほぼ間違いなく勝てる時代。さらに「新築」(新しい店が建つ)などは、客はほぼ全員勝つ(その代わり、時間で切ったりする。10時開店で出すぎると2時に終わるとか)という大サービスだった。

その「新築」の噂を聞き(ネットなど無いからその時代は口コミ)、隣の田舎町まで行って朝早くから並んだ。しかし、もう既に凄い列で台が取れるかどうか分からない。ドキドキしながら並び、開店と同時に店になだれ込むが台が取れない。空いているのは、「ワイルドキャッツ」という猫の絵の描いてある「裏モノ」として名高いパチスロだけとなった。

初めての裏モノ

裏モノの嫌いな私としては打ちたくない。しかし、朝早くから並んだこともあるし、そのスペック(本来のスペックではなく裏モノとしての)は分からないにしても、新築だけに出るのは間違いなさそうだということで、泣く泣く打つことにした。

裏モノとしての性能も知らないが、元々の台についての情報も皆無。打ち出したもののどの絵柄を狙うのか分からないし、リーチ目も知らない。ビッグ中の打ち方だって分からない。なのでやっぱりつまらないのだが、やっぱり新装だけに玉は出た。

それ以上の詳しいことは全く覚えていないが、勝ったことだけは覚えている。だが、これが最初で最後の裏モノになった。やはり私には裏モノは合ってない。二度と打つことは無かった。だが、4号機の時代になり裏モノかそれ以上に激しい台が登場し、それにはハマりにハマった。

4号機なんて規則は満たしているが、中身は3号機の裏モノそのもの。ストックなんてのは、まさに3号機時代に裏でやってたやつが表になっただけのもの。結局、裏か公式かの違いだけなのだが、表の公式だと大手を振ってメーカーも出せるし、客も打てる。でもやっぱり問題になって規制がかかる。これが裏ならそもそも規制もクソもないから、裏の方のままがむしろ良かったのかも・・・

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