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朝から微毒親の毒気にあてられた時の話

毒親

デパス・・・

出勤前の朝の忙しい時に、部屋の向こう側から何か呼んでいるような声がする。手を止めて耳を澄ますと「誰かおらんの?」と母親が言っているのが聞こえた。もう、何度か経験しているシチュエーションである。

妻や子供は2階でまだ寝ており、1階にはリビングで出勤の用意をしている私と、自分の(母親の)部屋にいる母しかいない。(ああ、またこけて立てないのか…)そう、ここ1~2年で数回既に同じようなことがあったから、またそれかと思った。

自分で歩けないとか、座りこんだら歩けない訳ではないが、どうも朝方は薬の影響かフラフラするようで、よろけてこけてしまって立てないという事があり、その都度、誰かが立つ手助けをしているということが数回あった。

余談だが、この薬というのが「デパス」というやつで、この薬は賛否両論あるところ、うちの母はまさにその「否」にあたる依存性が強かったようで、医者は止めるか減らすかを勧めているのだが、本人は処方を希望し続けているという状態。

寝れない・・・

そして、そのデパスの影響で服用後(又は服用後の寝起き)にフラフラとすることがあり、おそらく今回もそれが原因だと思うところ、そのデパスを本人が処方を希望する理由が「これが無いと寝られない。」という愁訴からなのだが、そもそも「寝る」必要があるのだろうか。

これがバリバリの社会人だとか、学生なら分かる。仕事中、授業中に寝る訳にはいかないから。ただ、家にいて特に何もしない老人が薬を飲んでまで寝る必要があるのだろうか。1日、2日寝なくても死なないし、放っておいてもそのうち眠くなるだろう。

さて、そんな忸怩たる思いがあるとはいえ、放って置くわけにもいかないから、とりあえず母のところへいくと、やっぱり思った通り、座り込んで立てない状態。そして、オムツを手にしていて下半身は裸だった。ただ、そんな姿を見ても何も感じない。

まずは袋を持ってきてオムツを捨てる。小だけだったようでそれは助かったが、別な時にトイレでうまく拭けなかったり、間に合わなかったりで便座を汚していることは何回もあったし、その都度、私は綺麗に掃除している。(言うほど酷く汚れている訳ではないが、誰でも座るところに汚物が少しでもついていたら嫌だろう。)

そして、オムツを取ってほしいというので、取ってあげて、次はとりあえずオムツを履くために立たそうと思うのだが、身体が動かない。前にも同じようなことがあり、後ろから抱えるように起こしたことがあるのだが、痛いとか方向がどうだとか文句を言われたことがあり(というかいつもそう。)、そんな記憶からか身体が動かないのだ。

何も感じない

足の悪い人を見かけたり、ご老人に席を譲るのは躊躇なくできるのに、座り込んだ母親に対しては手を貸すのをためらってしまう。いや、母親だからこそためらうのだろう。いやいや、母親だからではなく、微毒親だからだ。

結局、自分で何とかするからと言って、しばらくしてから見に行くとちゃんと立っていて服も着ていたから一件落着だったが、何かもやもやする。100点の対応とはいかずとも、私だって朝の忙しい時間を縫って手助けには行っている。

それが10点だったとしても、10点分の感謝の言葉も何もない。伝わってくるのは「ありがとう。」ではなく、「もっと、早く来とけ。」とか、「もっと私をいたわれ。」という態度だけだ。これは子供の頃からずっと同じ。

基本的に「子供に幸せになってほしい。」とは思ってないんだろうな。と感じる。ずっとそうだった。ただ、だからといって寂しいとか悔しいなどという気持ちはない。もう、何も感じない。

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