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「青木まりこ現象」は本当か

雑記

青木まりこ現象

「青木まりこ現象」を知っていますか。何のことか分からないという人も、意味を聞いたら思い出すかもしれない。「本屋に入ると突如、便意がこみ上げる。」という現象のことで、阪神タイガースが日本一になった1985年、「本の雑誌」の読者欄に投稿された体験談を発端とする言葉である。

投稿者の名前を取って「青木まりこ現象」という。なお、「青木まりこ」で検索すると、最上位に掲載されるのはフォークシンガーの「青木まり子」さんであるが、そのWikipediaにも「書店での生理現象を指す現象の由来となった女性とは同名の別人である」と書かれているほどこの現象も有名である。

この「書店に入ると便意」という事象は、以前から1957年に吉行淳之介が、1972年に豊田穣、1981年にはねじめ正一が言及しており、ラジオ番組「ヤングパラダイス」でも便や下痢にまつわるコーナーで、書店における便意を「山田よし子症候群」などと称していたことがあるらしい。

「書店 便意」で検索

さらには同じ「本の雑誌」でも、前年に男性からの類似の体験談が掲載されており、そもそも散見されていた現象が、青木まりこさんの投稿に端を発した同書の特集記事から有名になり、その後共感を得て他のメディアなどでも取り上げられることになり、認知されていったということだ。

今やネットでも「書店 便意」などで検索するとこの「青木まりこ現象」のWikipediaがトップに表示され、続けてこの現象について解説などしたサイトが星の数ほど存在し、まるで心理学などで使われる正式名称であるかのように取り扱われている。

しかし、私は最初にこの話を聞いた時から今に至るまで「そんなことは全く無い」と思っているがどうだろう。いや、書店どころか特定の場所どこかに行くと便意をもよおすなんてことがそもそも無い。なんやったらトイレに行ってもならないと思う。トイレは便意があってから行くものだし。

なので、全く共感できないのだが、ぶっちゃけ散見されるとしても、100人、いや1,000人に一人ほどの現象じゃないのだろうか。ちなみに諸外国ではこのような現象は言及されていないらしく、やはり人類みなに起こる現象とは思えない。

「青木まりこ」のまま

このあたりは否定派の論評だとか、考察などのサイトもあり、それも盛り上がっていて面白いのだが、やはり私は全く共感できないのであまり楽しめない。それより面白いのがこの言葉の基となった「青木まりこ」さんの話。

この「青木まりこ」はどうも実名のようなのだが、大胆で少し恥ずかしいこの発言のためか、投稿ハガキの氏名欄が一度は消されたのち、結局本名で書かれていたらしい。また、親戚一同でも話題となったが、特に青木まりこさんの母は「嫁入り前の娘がなんという恥ずかしいことを」と激怒したとか。

そして本当にこの投稿が影響で、しばらく恋人ができなかったらしい。ただ、その後めでたく結婚したが、相手も「青木」姓だったので結婚後も「青木まりこ」のままらしい。素晴らしい。

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