減点評価
仕事や人物を評価する方法として、減点評価と加点評価というのがある。減点評価とは目標や理想像を100点として、達成できなかったり悪かった点、またはミスなどをマイナスして点数を出すもの。目標や理想像が明確にされている場合は、客観的で不公平感が少ないという利点がある。
一方で、悪い点であったりミスが減点されるため、現状維持で無理しないようになりがちとなるデメリットがある。新しい事業や方法を採って、失敗すれば減点となるからである。また、仕事ではなく自己評価を減点方式でする場合、自分が出来なかった点やミスを自分で認めることになるため、自己肯定感が低くなってしまう。
ただ、悪いことばかりではなく、自己評価を減点方式でした場合、至らなかった部分はその到達を目標とできるし、ミスについては次にミスをしないような措置を取ればよいなど、次になすべきことが明確となるメリットがある。そして、目標が達成された場合は、新たな目標を設定することで、より高みに達することができる。
加点評価
もうひとつの加点評価は、良かった点や新たに達成した点をプラスとして点数を出すもの。この場合、新しい事業を行うとか今までとは違うやり方にしてみるなど、取り組みが積極的になる利点があるが、基準が不明瞭なため、評価する者によって点数に大きな違いが出てしまう。
自分を評価する場合は、自己肯定感も高くなり、モチベーションを保つ事にも役立つが、評価が甘くなったり多少のミスは見過ごすなど、全体的に雑になりがちである。減点方式、加点方式、どちらもメリット・デメリットがあり、場合によって使い分ける必要がある。
日本の小学校の校庭や花壇などに、「花を抜いてはいけません」「花壇に入って遊んではいけません」などと書かれた木の看板を見かけたことはないだろうか。公園などの立看板のイメージも「芝生には入らないでください」なんていうのが、最初に思いつく。
これが、海外の場合「花を大事にしましょう」「花壇をきれいにしましょう」などと書いてあることが多いらしい。実際に見たわけではないので真実は分からないが、確かに日本では否定形のメッセージ、海外では肯定するメッセージが多いような気はする。
気が滅入る
日本の場合は減点方式、海外は加点方式のメッセージと言い換えることができる。確かに、私の働く日本の職場は、ミスに厳しく悪い点が減点評価される、いかにも日本的な職場である。先に述べたように利点もあるのだが、なんといっても気が滅入る。
常にミスしないよう気を配り、目標達成というプレッシャーがかかる。そして、新しいやり方は否定され、仮に実行して実績を上げても正しく評価されない。それはそれで、そのぬるま湯も良い加減ではあるのだが、一方で「組織の活性化」「事務の改善」を標榜するのはヤメてほしい。
これは、日本の職場では結構存在しているのではないかと思っている。世界的な競争力が失われているのも、そのせいだろう。それでも日本はまだまだ力があるとは思っていて、それは素晴らしいことではあるのだが、未来が少し心配である。

