前回までのおさらい
2,000万近い借金を清算してもらったのに、サラ金から200万強の借金を作り、それも無くなった。その新たな借金の弁済とギャンブルのため、残っていたクレジットカードで競輪の車券を買い、現金を手にすることを企てた。
ギャンブルで作った借金を返すため、クレジットカードで買える競輪の車券で金を作る。ギャンブルの借金をギャンブルで返すという、どう考えてもアカンやつだと、こうやって冷静に、かつ客観的に見ると分かるのだが、熱くなっている当事者にはそれは無理というもの。
しかも、やるとするにしても、本当なら慎重にまた落ち着いてするべきなのだが、この時はギャンブルそのものをすることの楽しさと、失敗すれば借金が嫁さんにバレて離婚さえ視野に入ってくるという、いわば自分の身を賭けた勝負という状況に興奮し、大胆かつ高揚してやっていたのだから世話が無い。
カードの枠は全部で200万ほどあり、月々の弁済額に比して十分すぎる金額である。もちろん、それでも数ヵ月しかもたないのだが、そのうち超大穴が当たったり勝ち続けることで、サラ金の200万も、このカードの借金も全部返せると思っていた。
競輪の世界
財布に入っている10万とは違い、アプリで確認するクレジットカードの利用限度枠は、10万でも20万でも賭けることができる。それにオッズが2倍を切るような車券は、普通に考えたらくるだろうと思ってしまうから、チマチマ1万・2万じゃなく、それもあって一度に10万・20万とか賭けてしまう。
これは競輪にそんなに詳しくない私だから、認識は間違っているかもしれないが、選手数の少なく実力差のはっきりしたガールズ競輪は、そんな大きな勝負には適している。出走するのも7人(普通は9人。男のレースでも7人のレースはあるが。)だし、ラインの概念もないから、個々の実力がそのまま発揮される。
そんなガールズのレースで、7人中2人が断トツに強いというようなレースが結構ある。その二人だけ20戦して18勝しているとか。2連複のオッズは1.1倍とか1.2倍。ワイドは当然1.0倍だ。いわゆる「普通に考えたらその2人で決まる」レースであり、ネットでは「現金化勢」のためのレースといわれるやつだ。
これが、まれに、いやまあまあ、こない。ネットも大賑わいだ。「金持ち死亡!」「現金化勢乙!」ってな感じで。私も何度もこれに泣かされた。ただ、落車ならまだ分かるが、片足でも勝てそうな力のある選手が、包まれて前に出れないとか、押しだされるように先行させられて直前ズブズブとか。
これがギャンブル
本当に、そんな「有り得ない」ことがまま起こる。それがギャンブルであって、いくら私のような負け組でも経験からそれは分かっているはずなのだが、自分が賭ける段になると「普通に考えてこれはくるだろう。」という心理に支配されてしまう。
また、細かい話だが、kdreamsやDMMなどを通して車券を買うとポイントが付く。それも条件によっては5%とか10%もつくこともある。10万賭けたら5,000ポイントとか10,000ポイントで1ポイント1円だから、ほんとにでかい。現金化勢以外にも、このポイント狙いで堅いレースを買うポイント勢もいるくらいだ。
ただ、これがうまくできていて、ワイドではこのポイントが付かないことが多いのだ。それで泣く泣く2連複にして1着3着になった時には、もう悔しいやら情けないやら。とすると、3連複の総流しにしてワイドと同等に買うこともできるが、この場合、トリガミになることも多い。
このクレジットカード枠を使用していた期間の回収率は、一時期100%を超えていた。これにポイントが付くから、実質の回収率は105%を超えていた。これはかなり優秀だと思う。しかし、だからといって、うまくいくとは限らない。

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